花のことばを風にのせて
相葉夕美を担当させて頂いています、こすもすと申します。
皆さん、相葉夕美のソロ曲、ご存知ですか?
1曲目は「lilac time」 リコッタチーズパンケーキ♪
「Dreaming Star」 笑顔が咲く合言葉♪
こちらは、CVを務められている木村珠莉さんがTwitterにてフローラル夕美のエンディングテーマなのでソロ曲ではないとおっしゃっています。
ので厳密にはソロ曲ではありませんが夕美ちゃんの歌なので記載!
そして今日お話させていただくのはソロ2曲目「花のことば」です。
この曲の歌詞に隠された秘密を(勝手に)紐解いていきます。
・初めに
この曲は 2018年11月21日にリリースされたSTARRLGHT MASTER 第23弾「Twin☆くるっ★テール」に同時収録された曲です。
先ほど紹介した「lilac time」 「Dreaming Star」にみられる、明るくはつらつとした曲調とは少し違い、明るさはありながらも包み込むような優しさが感じられる一曲です。
まだ聞いたことないよって方は是非聞いてみてください。
では本題。
・花言葉に隠された想い
相葉夕美といえば花。夕美ちゃんを知っている方なら真っ先に出てくるイメージかと思います。
この歌にもいくつかの花が登場します。その中でもラスサビ前に登場する4つの花に隠されている秘密をお話しします。
その歌詞がこちら。
「春にはタンポポを愛でましょう
夏は絶対ヒマワリだよね
秋ならコスモス畑がいいな
冬だってパンジーを見つけて欲しいから」
ここに隠されている秘密。
それは「風シリーズ」です。
???な方もいるかと思います。風シリーズの物語の順番に沿ってみていきましょう。
・冬
「風シリーズ」の始まりの物語は冬が舞台の「ツインテールの風」。
この曲は小学校時代の話。男の子が同級生の女の子に片思いをしている物語です。
花言葉は色によって変わってきます。
男の子の「私を想って」という気持ち。
そして片思いをしている時に、好きな人と目があったり、席替えで隣になったり。そんな時に感じる「つつましい幸せ」。
この学校の花壇にはパンジーの花が咲いていることでしょう。
・夏
続いて夏。「銀のイルカと暑い熱い風」の季節です。
小学生だった二人は中学生になりました。
初めてのデートは水族館。小学校から片思いをしていた男の子。デート中に告白し、ついに恋が実ります。
「花のことば」の夏の季節の花は ヒマワリ。
黄色がメジャーのヒマワリも花の色によって花言葉が変わってきます。
ヒマワリ全体の花言葉は「あなただけを見つめる」
そして白い花の花言葉は「程よき恋愛」
両思いになった二人は「あなただけを見つめる」。
中学生ならではの「程よき恋愛」。
水族館に向かうバスからは綺麗なヒマワリ畑が見えたに違いありません。
・秋
別れの季節、秋。この季節の曲は「秋風に手を振って」。
あれから時が経ち、別れてしまった二人。寂しげに木の葉が落ちる中、二人は久しぶりに再会します。
しかし素直になれない二人。
「花のことば」の秋の花は コスモス 。
プラスな意味の花言葉が多いこの花、茶色のコスモスだけは違っています。
茶色のコスモスの花言葉は「恋の終わり」。
落ち葉が舞う道の片隅に咲くのは茶色のコスモスでした。
・春
最後は春。「桜の風」の季節です。
「秋風に手を振って」から更に時は経ち、二人は社会人に。
駅のホームで電車を待ちながら携帯の写真で昔の思い出を振り返る女の子。
携帯を閉じ、ふと顔を上げると向かいのホームにはさっきまで見ていた思い出に映る男の子。
もう後悔はしたくない。二人の時計は動きだし、運命は変わります。
「花のことば」の春の花は タンポポ 。
この花は一色のみです。
その花言葉は「真心の愛」。
二人の上には桜の花びらとともにタンポポの綿毛が舞います。二人のこれからを祝福するように。
・これらをふまえて
「花のことば」と「風シリーズ」のつながりお分かり頂けたかと思います。
ここから何がわかるか。それは前述した部分の歌詞の次のフレーズでわかります。
そのフレーズは「Our lovery days」
意味は「私"たち"の愛しい日々」
「花のことば」は、二人のその後のストーリーを歌った曲だったのです。
・一人称と二人称
「Our lovery days」の部分と同じメロディーの他の歌詞は
「My lovery day」、「My blooming day」です。
ラストとは違い一人称です。
この曲は「バスの窓から誰かのお家の可愛いお庭が見えた」という歌詞から始まります。
つまりどこかへ向かっている。これは結ばれた男の子のもとです。
この道のりで思い出を「一人で」振り返っているから一人称なんですね。
そして「春には~」からの部分で顔を合わせている。会うことで過ごしてきた思い出を「二人で」振り返り、これからも二人で幸せな日々を過ごしたいと思っているから二人称になるわけです。
・歌の終わり
最後の歌詞は
「もしもステキな実が成りそうなら 両手いっぱいのブーケ いつまでも大切にして
ねえその時は 花言葉に気づいて」
季節の花々が集められた大きなブーケ。これを手にした瞬間をいつまでも大切にして欲しい。
そしてその花たちの花言葉。
ヒマワリの花言葉は「あなただけを見つめる」
コスモスの花言葉は「乙女の純真」
・終わりに
「秋風に手を振って」を歌い、夕美ちゃんも参加した風シリーズ。
切ない終わりの秋風、その先の幸せな日々の物語を、歌った本人が語るのはすべての人が救われたようで素晴らしいですね。
「花のことば」そして「風シリーズ」の四曲。
聞いたことがある方もそうでない方も、この記事を読みながら、物語を想像しながら、聞いてみてください。
また一味違った気持ちになっていただけたら幸いです。